認知症患者に効果的な、2つの代表的テクニック(対処法)

この記事は2分で読めます

基本概念:感情的にならない

認知症の症状で、ちょっとしたことで怒りをあらわにし暴力的になってしまったり、何度も同じことを繰り返して失敗してしまったりといったことがしばしば起こります。そのときに、介護者までも感情的になってしまうと、認知症の方のほうも感情が高まり、お互いにとって良い状態ではなくなってしまいます。

 

認知症だからといって、その人が何もわからずにそのような行動をしているというわけではありません。自分の思いが伝わらなくて苛立っていたり、何かに不満があったり、不安感に押しつぶされそうになっている状態なのかもしれません。

 

もし、暴力行為があり、自身の身の危険を感じたときには別の人に対応してもらうことも必要になってきますが、基本的にはその方の話をよく聞いて、共感することが大事です。落ち着ける場所へ移動するのも一つの方法です。

 

テクニックその1:繰り返し技法

相手の言葉をそのまま繰り返しながら話すテクニックです。

 

認知症の方は、否定されることを嫌がります。認知症でなくても、否定されるということは気持ちの良いものではありませんね。オウム返しのようにそっくり繰り返すだけではなく、大事なポイントを押さえて繰り返すのも良い方法です。

 

繰り返しの技法を用いながら、感情に寄り添って話を聞くことで、認知症の方は自分のことを理解してもらっていると感じ、満足感をおぼえていきます。

 

また、自分が話したことを他人の口から聞くことにより、自身を客観的に見ることもでき、自分自身が何を感じていたのか理解することができます。

 

テクニックその2:注意を逸らす

認知症の症状で、食べ物ではないものを口に入れてしまったり、幻覚などが見えるといったことがしばしば起こります。そんな時は、さりげなく注意を逸らすようにしましょう。

 

食べ物でないものを口に入れてしまいそうになった場合は、本物の食べ物を用意して注意を引くことが良い方法の一つです。幻覚が見えているといった場合には、そんなものは見えないと否定するのではなく、見えていると仮定して話をすすめるのが良いでしょう。

 

また、感情が高まって暴力をふるいそうになる前に、認知症の方の興味を引くものをいくつか見つけておいて、その時がきたらそれを出して注意を逸らすのも良い方法です。

 

まとめ

ご家族が認知症になると、まずは病気を認めたくない気持ちになるかと思います。認知症になってしまったご本人もそうです。でも、今までの人生が全てなかったことになるわけではありません。

 

過去に感じたことや、今思っていることが素直に感情に現れてしまいやすくなっているだけなのです。また、以前のようにできない自分に憤りを感じていたり、迷惑をかけているんじゃないかと悩んだりしている方も多くいらっしゃいます。

 

まずは、どういった対応をすればお互いに気持ちよく過ごすことができるかを知り、認知症の方の気持ちに寄り添って信頼関係を築いていくことが大切になってきます。

関連記事