認知症で起こる「実行機能障害」の原因、症状、対処法

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「実行機能障害」とは?

実行機能障害とは、目的のある一連の行動を計画をし、自立してできなくなることをいいます。目的を決めて計画し、それを実現するために計画的に効率良く段取りを立てれなくなってしまうのです。

 

目標を立てて何かをしようと思っても、途中でやり方が分からなくなってしまったり、他のことをしてしまったりします。

 

例えば、カレーを作ろうと思っていたけれど、じゃがいも、人参、タマネギなど、定番のカレーの材料が分からなかったり、カレーを作るはずだったのに、なぜか肉じゃがを作っていたなんてこともあります。

 

「実行機能障害」の原因、症状、対処法

実行機能障害の原因は、認知症が進行してしまっていることが原因です。

 

認知症は、アルツハイマー型など、さまざまな要因がありますが、どの認知症も最初は軽い物忘れなどから始まります。そんな軽い物忘れから段々と症状が悪化していき、目標を決めて計画手に実行する事が出来ない実行機能障害などの知的機能が低下していきます。

 

認知症は、病院へ行くことで、進行を遅らせることはできますが、治すことは今のところできません。認知症になれば、しばらくすると段々と進行していってしまうのが原因で実行機能障害が起こってしまいます。

 

「実行機能障害」の症状

電話をかけるという行為だったり、料理をしたり、洗濯、掃除をするといったことが、段々とできなくなってきてしまいます。

 

例えば、洗濯をしようとして、洗濯機に洗うものを入れてはみたものの、その次の行動が何をすれば洗濯機が回ってくれるのかがわからなくなってしまいます。

 

洗剤を入れてスタートのスイッチを押すだけでいいのですが、実行機能障害だと、次に何をしたら洗濯機が動くのかということが分からなくなってしまうのです。

 

また、買い物をしようと思っても、何を買ったらいいのか分からない、商品の購入の仕方が分からないなど、一連の作業ができなくなってしまいます。

 

「実行機能障害」への対処法

普段よく使うもの、例えば電話機や洗濯機、掃除機などは、やり方の手順を書いた紙を貼っておくなどすると、その紙を見れば、何をやればいいかが分かるので自分一人でもその作業をこなすことができます。

 

しかし、1から10まで作業の仕方を丁寧に書くことが大切になります。書いてないことは忘れてしまうため、実行できません。

 

例えば、カレーを作るときに「人参を切る」とだけ書けば、認知症でない方は分かるのかもしれませんが、実行機能障害がでている場合は、冷蔵庫から人参を出して水で洗い、皮むき器で皮をむいて包丁で切るといったように、一連の流れを具体的に書いておくことが大切です。

 

まとめ

最初は軽い物忘れ程度で「あれ?おかしいな」と思っていた位の症状から、どんどんと認知症が進んでいき、実行機能障害までくると、普段の生活がかなり難しくなってきてしまいます。

 

一緒に住んでいる家族は、「電話のかけ方が分からない」「料理の仕方が分からない」といったことに最初はびっくりするかもしれませんが、そのことがだんだんイライラしてきたりします。

 

ですが、認知症の方は、わざとやっているのではなく、病気でそうなってしまっているのだから、優しい心で接することが大切です。これから更に認知症の症状が進む可能性がありますが、患者本人も回りの人もそれに向き合っていくことが大切です。

 

こちらも参考に。
>>「ユマニチュード」とは?認知症への効果や実践方法など

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