レビー小体型認知症とは?原因や症状、他の認知症との違い

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レビー小体型認知症とは?

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症の一つです。記憶障害などの症状もあるため、アルツハイマー型との区別がしにくいかと思われますが、決定的な違いがあります。

 

好発年齢は75歳以上の高齢者で、アルツハイマー型認知症では女性の罹患数が多いのに比べ、レビー小体型認知症は男性の方が罹患数が多く女性の2倍と言われています。

 

レビー小体型認知症が国際的に注目されるようになったのは近年であり、まだ研究段階であるため詳細までは明らかになっていません。しかし、アルツハイマー型との鑑別はわかっており、アルツハイマー型に代表される認知障害以外にも様々な症状が出現するのが、レビー小体型認知症の特徴です。

 

レビー小体型認知症の原因

レビー小体とは、神経細胞にできるたんぱく質のことを言います。このレビー小体が増殖すると、神経細胞を壊し減少させる働きをしてしまいます。

 

大脳皮質や脳幹など、人体の様々な重要役割を担っている部分にレビー小体が増殖することで認知症の症状が現れます。これがレビー小体型認知症です。

 

神経細胞が壊れて減少してしまうため、脳からの信号が乱れ、または失われ適切な判断や行動ができなくなってしまうのです。確固たる原因はまだ明らかになってはいませんが、遺伝的要因は極めて低いと言われています。

 

また、病前性格が影響するという説もあり、罹患者は真面目・几帳面などの病前性格が共通していると言われています。

 

レビー小体型認知症の症状

代表的なものとしては、

  • 幻覚(幻視)
  • パーキンソン症状
  • 自律神経症状
  • うつ症状
  • 睡眠異常(睡眠行動障害)
  • 記憶障害

などがあげられます。

 

レビー小体は脳幹・大脳皮質に好発することから、脳幹に発生するとパーキンソン症状が、大脳皮質に発生すると記憶障害や幻覚が生じます。

 

初期の段階では幻覚が生じやすいことがわかっており、罹患者の8割以上の人に現れる症状です。幻覚とは見えるはずがないものが見えることであり、幻覚によって混乱し危険や異常な行動を起こすこともあります。

 

パーキンソン症状とは、筋硬直による動作緩慢、無動、小刻み歩行、姿勢障害、嚥下障害、抑うつ状態などを言います。パーキンソン病と同じような症状が現れるのです。

 

他、アルツハイマー型認知症と似たような症状も多いため、初期の段階では知識がない人には判断しにくい病気です。

 

他の認知症との違い

代表的な認知症であるアルツハイマー型認知症は、脳内にアミロイドが溜まることで起こる認知症であり、レビー小体型認知症は前述したようにレビー小体の発生・増殖が原因で起こります。

 

故に、脳の状態を検査するとすぐに鑑別がつきます。また、特徴的な症状も異なっており、アルツハイマー型認知症は認知機能の低下(記憶障害や行動障害)が主な症状ですが、レビー小体型認知症は幻視が見られるのが特徴です(特に初期から)。パーキンソン症状がみられることも大きな特徴の一つです。

 

更に、レビー小体型認知症は他の認知症と異なり時間や日によって症状の重さが変わり、調子のいい日(症状のない日・少ない日)と調子の悪い日(症状のある日・多い日)を繰り返しながら段々と悪化していくという特徴もあります。

 

まとめ

家族にレビー小体型認知症が疑わしい方がいた場合、症状を決して否定してはいけません。訴えに寄り添いながら適切な距離感・対応を医師の指導の下実施しましょう。

 

初期の段階ではできる限り規則正しい生活を心がけ、適度な運動も大切です。なるべく早い段階で異変に気付くことが望ましく、医師から薬を処方してもらいましょう。症状によって種類や量が異なってきます。

 

日が経つごとに症状が進行していくことが辛いですが、周囲のサポートが大切です。研究段階の部分もありますので、これから更に詳しいことや治療法が見つかることが期待される病気です。

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