認知症と「失語症」の違い。症状や違いなど

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認知症と「失語症」は異なる

認知症の症状の1つに失語症があります。しかし見た目の症状は一緒でも一般的な「失語症」とは違います。

 

身内が高齢になり、会話の途中で上手く言葉が出てこない様子を見た時、周囲の人は認知症かもと考えるケースが多々あります。しかし実際は「失語症」の可能性もあるのです。そして症状は全く違ったものです。

 

認知症は新しいことを記憶できず、いつ、どこで、誰がと言った状況の把握がしにくくなる認知機能の障害の事を指します。その一方で、「失語症」の人は、人、場所、時間等の認識はしっかりと出来ています。頭の中で分かってはいるが、それを話すことが出来ない障害なのです。

 

失語症とは?

「失語症」とは左脳の障害が原因となり、言葉を話す能力だけが失われるものです。

 

相手に言いたいことは自分の中にきちんとあり、物事を筋道を立てて考えています。ただ、それがうまく言葉となって出てこない、言い間違いをする、読んだり書いたりする際に上手くいかないという症状となって出て来ます。

 

その為、周囲の人と関わる事はできるのです。歌を歌ったり、囲碁、将棋なども楽しめます。人と交流を図る事は得意なのですが、自分の意志が上手く相手に伝えられない為ジレンマがある人も多く、ストレスになってしまう場合もあるのです。

 

失語症の症状

失語症には大きく分けて2種類あります。「運動性失語症」と「感覚性失語症」です。

 

「運動性失語症」は人の話をしっかり理解することはできますが、いざ返答する段になるとそれに対する適切な単語表現が思い浮かばない症状です。

 

一方で「感覚性失語症」はその反対で、自分の意志ははっきりしているのに相手の話を聞いていてもどんな内容だか判らないという症状です。

 
運動性失語症が「話せない」のに対し、感覚性失語症は「話そうとしない」、という感じです。いずれも脳出血などの脳血管障害によって、脳の言語機能中枢が損傷して起こるのです。

 

まとめ

高齢になってきて言葉がうまく出ない場合は、認知症なのか、失語症なのかを医療機関できちんと見極めてもらうことが大切です。

 

失語症の場合は認識能力はしっかりしているのに、相手に伝わらないというストレスを抱えているからです。失語症の場合は接する相手側の配慮次第でその人の感じ方が大きく変わってくるのです。

 

字読み書きするのが苦手であれば、筆談ではなくてボディーランゲージで伝える事も有効ですし、「目は口ほどに物を言う」ので表情をお互いに読み合う事で相手の意志が伝わって来る事も少なくありません。

 

お互いに配慮し合えば、コミュニケーションがグッと取りやすくなるはずです。また、ユマニチュードを身につければ、更に介護が楽になると思います。

>>「ユマニチュード」とは?認知症への効果や実践方法など

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