認知症になると「集中力」が無くなるのはなぜ?注意力が関係している。

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集中力が無くなっている例

認知症の主症状の一つである「集中力が無くなる」という現象は、具体的にはどんなものなのでしょうか?

 

集中力が無くなる事で物忘れの症状に繋がるのですが、外出した時に自分が今どこにいるか判らなくなる、家までの道順が判らなくなるのもその1つの例です。家までの道を考える事に集中できずに判らなくなってしまうのです。

 

また、食事時もそうです。1口、2口は食べてもその先続けて食べる事に無気力になり、食事に集中できない事もあります。食事で咀嚼するという事は意識をしっかり持つために大切な事なので、咀嚼が減ると認知症の進行予防などにも良くありません。

 

4つの注意力「焦点的/持続的/選択的/分割的注意」とは?

注意はよく焦点的注意、持続的注意、選択的注意、分割的注意の4つに分けて考えられます。

 

焦点的注意とは、ある作業や仕事、本やゲームに夢中になるなど、特定の対象に意識が集中する注意の事を言います。狭い領域に向けられる視覚的注意です。

 

持続的注意は何かに注意を向けた状態を持続することです。

 

選択的注意は複数の膨大な量の情報の中から自分に必要ないずれかの情報をを選んでそれに注意を向ける事を指します。

 

最後の分割的注意は複数の刺激や事柄に、同時に注意を向ける事です。認知症に於いては、特に選択的注意と分割的注意の低下がみられます。

 

「選択的注意」と「分割的注意」が落ちるために集中力が無くなる

この、「選択的注意」と「分割的注意」が低下する事が、集中力が無くなることに繋がっています。言葉だけだと難しいので判りやすい例として、先程述べた食事の時を考えてみましょう。

 

食事の時に使う「選択的注意」は目の前の複数の食べ物から何を飲もうか、何を食べようかを選択することです。そして「分割的注意」は”何を口に入れるか考えて選ぶ”事と”口に入れたものを咀嚼して飲み込む”事です。

 

この2つの注意力が落ちることで、食事に向かう集中力が無くなってしまい、一口、二口食べた所で食事そのものが続かなくなってしまうのです。

 

まとめ

認知症として現れる様々な症状はそれぞれが複雑に絡み合っています。例えば集中力が無くなる事で自発的に何かをする力も大幅に低下し動作も緩慢になって、思い通りにならない為に感情も不安定になって来る。。。と言った具合に繋がっているのです。

 

認知症に気付く最初の症状として、物忘れは記憶力、集中力、注意力の低下から起こり始めます。周囲の高齢者に認知症を疑う症状が見られた場合でも、失語症など他の症状の場合もあり必ず認知症とは限りません。

 

自己判断せずに、まず近くの病院で受診して現状をしっかり把握しておくことが何よりも大切です。
【参考】認知症と「失語症」の違い。症状や違いなど

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