認知症の「うつ」とは?なぜ合併しやすいの?

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認知症は「うつ」になりやすい?

認知症の方は、体験した情報や記憶がすぐに消えてしますため、何回も同じことを繰り返し言ってしまったりと認知障害が進んでいきます。

 

そのため周りの人についていけないという気持ちや何か大切なことを忘れているのではないかという不安な気持ちを絶えず抱えて過ごしています。

 

また、記憶低下を他の人に知られたくないという気持ちから、ひきこもりがちになりうつにもなりやすいと言われています。

 

自分でもそんな状態になったことを想像してみてください。何気ない日常が不安なことだらけで、小さなことでも忘れてしまう自分を責め、きっと誰もが気が滅入ってしまいますね。

 

早期発見と引き換えに起こる「うつ」のリスク

認知症は早期発見で服薬などにより、ゆるやかな進行へと変えることができると言われています。

 

とは言うものの、もの忘れに対して自覚はあるため

  • 言葉のやりとりができなくなる
  • 時間や場所の見当がつかなくなる
  • 複雑な状況になると正しい判断ができなくなる

などの諸症状を段階を追って感じていくため、今後の変化に対する不安や焦りよって、うつ病を発症しやすくなると考えられます。

 

そのため、きちんと診断・治療をうけながら、相談できる場所を持ち、まわりの家族と認知症の症状を受け入れつつ、日々の日常生活を送れるように工夫していくことが大切です。

 

認知症と「うつ」は違う

認知症とうつ病は異なります。認知症の有無を診断するためのスケールとして長谷川式認知症スケールがあります。

 

この診断スケールは記憶や見当識などに関する質問から構成され、認知症の重度段階は評価はしませんが30点満点中20点以下では認知症を疑われると判定されます。

 

うつ病を発症していると、認知症に似た状態になることが多く、この得点が低下することが報告されています。これは仮性認知症と言われ認知症とは区別して考えられます。

 

認知症は進行し続ける病気ですが、うつ病の場合はきちんと治療することで快復できます。また、それにともなって先ほどの得点も上がると言われています。

 

心のケアを大切に

認知症の行動を問題視するのではなく、その人を中心としたパーソンセンタードケアが大切です。その人らしくあり続けるための支援・心のケアを大切にしていきましょう。

 

周りの人に何ができるのか。本人に出来る限りの自由を保障し、そのひとの物語に参加し、本人が思っている現実に共感しましょう。

 

そして、援助する援助されるという関係ではなく平等な関係を築き、本人がもっている力や本人の思いに気づいていけるようにしていきましょう。

 

できないことでなく、できることをみて支援することで、寄り添う心のケアができるのではないかと思います。

 

こちらの記事も参考になります。
>>「ユマニチュード」とは?認知症への効果や実践方法など

 

まとめ

初期の認知症が始まる前には、幾度もの気分の浮き沈みを繰り返すことがあります。認知症になる前のうつ状態は気分が滅入る時期を数か月から数年過ごした後に、あるときふと、気分が改善することがあります。

 

中高年で気分の浮き沈みを訴える人がいたら、うつ病を疑って自死などの危険性に目を配るとともに、認知症の初期症状ではないかと常に注意しながらサポートすることが必要となります。

 

サポートする際は、その人のプライドを傷つけないよう、耳を傾けて聴き、相手の穏やかな気持ちや混乱している気持ちを受容することが大切なことです。

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