認知症と「加齢」の関係:歳を取るほど認知症になりやすい。

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平均寿命が伸びた昨今では、認知症という言葉が日常的に使われる社会になりました。日本人の平均寿命(2010年調べ)で見れば、男性79歳、女性86歳となっており、この数字は世界で第1位の長寿国であることを意味しています。

 

そんな日本だからこそ、認知症と加齢の関係が気になる方も多いのではないでしょうか?

 

「加齢」は認知症の原因となる

私たち人間の身体は、歳を取るほど機能が低下します。おばあちゃんやおじいちゃんの身体を見ていただければ分かる通り、背筋が曲がったり、筋肉が衰えたりするのです。これは身体に限ったことではなく、脳の機能にも言えることです。

 

若い頃は頭の回転も早く、記憶力も良かった方でも、歳を取れば忘れやすくなったり、判断力が鈍るのは仕方のないことなのです。そして、脳の機能低下とともに認知症を発症する可能性は高まります。

 

著書『認知症「不可解な行動」には理由がある』によると、年齢別の認知症発症率は、

  • 65~69歳 ⇒ 1.5%
  •    85歳 ⇒ 27%

となっており、その差は18倍となっています。

 

この差を見ていただくだけでも、加齢が原因で認知症になりやすいことが分かっていただけると思います。

 

加齢による物忘れとの違いは?

ただ、加齢によって認知症になりやすいといっても、注意してほしい点もあります。それは、認知症と物忘れは異なるということです。認知症は昔の言葉でいうところの「痴呆」を意味し、物忘れはまた別の言葉になります。

 

では、認知症と物忘れの違いが何かということですが、記憶の保存に違いがあります。

 

物忘れの場合、記憶を思い出しにくくはなっているものの、記憶自体は脳に残っています。そのため、例えば昼ごはんを食べ、時間が経ってから思い出す時に、何を食べたかを忘れることはあっても、食べたことは覚えています。

 

ですが、認知症の場合は違います。昼ごはんに何を食べたかはもちろんのこと、食べたという記憶自体がありません。このように、認知症の場合は記憶が思い出しにくくなるのではなく、そもそも記憶が脳に保存されないのです。

 

軽度認知障害(MCI)の可能性も?

では、記憶が保存されていれば絶対に認知症ではないかといえば、実はそうとも言えません。軽度認知障害(MCI)の可能性もあるためです。

 

軽度認知障害(MCI)とは認知症の前に起こる病気で、この病気にかかった方の多くは将来認知症に移行すると言われています。

 

軽度認知障害の場合、認知症とは違い記憶が保存されるケースもあるため、ただの物忘れと混同されがちです。そのため、もし認知症ではなかったとしても、念のためものわすれ外来などで診断してもらうと安心かと思います。

 

または、自宅で早めに対策する場合には、認知症予防のサプリメントを利用するのも効果的と言えるでしょう。いずれにしても、記憶力に関する問題が見つかった時点で、ご家族の方が一刻も早く対応することが重要と言えます。

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