認知症で音楽を嫌がったり、鏡に向かって話しかけてしまう時の対処法

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認知症になると、

  • 音楽が聞こえると嫌がる
  • 鏡に向かって話しかける

などの症状が見られることがあります。

 

それはなぜでしょうか?
また、どのような対処法が考えられるのか、見ていきたいと思います。

 

音楽を嫌がったり、鏡に向かって話しかけてしまう原因

昔は音楽が好きだった人でも、認知症になった途端に音楽を嫌がるようになるケースがあります。これは「失認」という症状で、音を聞き取るための感覚器官が機能しているけれど、その音の内容は理解できない状態です。

 

そのため音楽を聞いた時も、何か大きな音がしているのは分かるのですが、それが何を意味しているのか、どんな歌詞が流れているのかまでは理解できません。内容が理解できない音楽はただの雑音でしかなく、音楽を嫌がるようになってしまうのです。

 

また、ある人は鏡に映る自分に向かって話しかけてしまうケースもあります。これは「鏡現象」と呼ばれています。この現象も先ほどの失認が原因で、今度は聴覚ではなく視覚において、認知能力が低下している状態です。

 

鏡に誰か人が映っていることは分かるのですが、それが自分だとは認識できません。そのため、鏡に映った誰かに対して話しかけてしまうというわけです。

 

対処法

まず、音楽を嫌がるケースでは、シンプルな対象ですが音楽をかけるのを控えることで解決できます。

 

または、本人がどうしても音楽を要求した場合には、ゆったりとしたオーケストラの曲など、ヒーリング系の曲をかけるようにします。こういった曲は内容を理解せずとも、音そのものに癒やし効果があるためです。

 

鏡現象については、初めてその姿を見る方は唖然としてしまうと思います。「おかしい人間になってしまったのではないか」と。

 

ですが、鏡に映った自分に話しかけたとしても、実際はおかしなことではありません。本人にとっては、鏡に映っている人は他人に見えているので、話しかけるのは自然な行為なのです。まずは、その状態を理解してあげることが重要です。

 

そして、その状況を理解したうえで何事もなかったかのように接してあげてください。

 

たとえ鏡の中の自分に話しかけても、相手は自分なので反応はありません。ですが、介護する側の人が話しかければ、会話が成立します。鏡の中の自分に話しかけている姿を見たら、積極的にこちらに気を向けさせ、話し相手になってあげてください。

 

その際、ユマニチュードの意識を持って接すると上手くいきます。
>>「ユマニチュード」とは?認知症への効果や実践方法など

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