認知症で嘘の話をしたり妄想する場合の対処法

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認知症になると、

  • 嘘を付く
  • 妄想をする

などの症状が見られることがあります。

 

それはなぜでしょうか?
また、どのような対処法が考えられるのか、見ていきたいと思います。

 

嘘の話をしたり妄想する原因

認知症になってしまうと、本人の意思にかかわらず嘘を付いてしまうケースは多くあります。「○○に行かなくちゃいけない。」「○○さんと会う約束をしている」「○○さんに呼ばれている」など、有りもしないことを事実のように言ってしまう現象です。

 

このように嘘をつく原因は、現実逃避のせいだと言われています。今いる環境に満足していない、どこか居心地の悪さがある、特に自分の居場所を感じられない場合に、現実逃避する傾向が強いです。要は、嘘を付いて今の環境から逃げようとしているわけです。

 

また、妄想してしまう原因としては、記憶違いが考えられます。認知症になると、現実と想像の違いを区別できなくなります。自分では現実だと思っているが、実は妄想だったということが起きてしまうのです。

 

この現象は虚偽記憶(フォールスメモリ)と呼ばれ、認知症の方に特に見られるものですが、私たち健常者でも起こり得ることです。たとえば、何か事件が起きた時に、あなたは犯人を見たとします。そして、後で警察の方に犯人の特徴を聞かれ答えます。

 

この時、あなたの頭の中では「確か黒い服を来てたよな?あれ、白だったっけ?」と曖昧な場合が多いです。ですが、ひとたび「黒だった」と思い始めると、実際は白であったとしても黒と思い込んでしまうのです。私たちの記憶とは、思っているよりあいまいなものです。

 

つまり、人間なら誰しも起こることが、認知症になると特に起こりやすくなってしまうということです。

 

対処法

嘘を付いたり妄想が始まった場合には、嘘を嘘と言わず、聞いてあげてください。妄想の場合も同じです。私たちにとっては嘘や妄想でも、認知症の方にとってはそれが現実に見えています。介護する側が折れないかぎり、お互いに反発することになってしまいます。

 

もちろん、嘘や妄想をただ黙って聞くのは忍耐のいることです。時には、気分の悪くなる嘘を付かれることもあります。

 

ですが、認知症の本人も嘘を付きたくて付いているわけではないのです。脳機能の低下とともに、記憶の保持や整理ができなくなり、事実と嘘の区別が分からなくなっているのです。

 
ですので、そういった事情をご家族の方が理解し、支えていく姿勢が必要になります。

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